どのような職業においても向き不向きというものは存在しますが
もちろん公務員においても例外ではありません。
向いていない仕事を長い期間に渡って続けていくことは人生にとって大きなマイナスです。
自分が公務員に向いていないのであれば早急な対処が必要となるでしょう。
そこで本記事では
前半に「公務員に向いていない人の特徴5つ」取り上げていき、後半には「公務員を続けるべきかの考え方」について解説していきます。
この記事を読むとわかること
- 公務員に向いていない人の特徴がわかる
- 自分は公務員を続けるべきかがわかる
- 公務員を続けるべきか迷った時の考え方がわかる
☑️ この記事を書いている人
\文系・未経験でもOK!まずは無料オンライン説明会へ/
公務員に向いていない人の特徴5つ
公務員に向いていない人の特徴
1 向上心が高く上昇志向が強い人
2 事務作業が苦手な人
3 やりがいを持って仕事をしたい人
4 専門スキルを身につけたい人
5 多様で柔軟な働き方をしたい人
公務員の仕事は民間と比べて独特な場合が結構多いです。
そういった公務員ならではの仕事内容や仕事のやり方、組織の慣習などが合わない人も中にはいるでしょう。
以下では私が実際に公務員として働いて感じている部分も含めて、公務員に向いていない人の特徴5つそれぞれを解説していきます。
向いていない人の特徴1:向上心が高く上昇志向が強い人
向上心が高く上昇志向が強い人は公務員に向いていないです。
・どんどん新しいことをインプットしていきたい
・どんどん新しいことに挑戦していきたい
・どんどん成果を出して評価を上げていきたい
こういった高いマインドを持っている人は、公務員を続けていくとほとんど挫折します。
理由はシンプルで、
☑️ 公務員の仕事の特徴はリスク回避型で事なかれ主義だからです。
ビジネスなどで成功する人はみなさん挑戦することを欠かさないですよね。
いわゆるバッターボックスに立つ回数を増やせというやつです。
もちろんバッターボックスに立つ回数が増えれば、ホームランだけでなく三振や打ち損じの回数も多くなってしまいます。
しかし公務員の仕事ではホームランの数を増やすよりも三振や凡打の数を減らすことの方がよっぽど重要とされています。
ポイント
公務員の仕事の特徴はリスク回避型で事なかれ主義である
向いていない人の特徴2:事務作業が苦手な人
事務作業の苦手な人が公務員として働き続けるとたいてい辛い思いをしてしまいます。
公務員の組織は分業化が進んでおり、さらに業務も細かく細分化されています。
意識的に仕事をしていないと他の部署がどんな仕事をしているのかが全くわからいほどです。
事務作業には
・行政文書の作成
・書類の管理や各種報告の取りまとめ
・報告書の作成
・申請書類の審査などのチェック業務
・物品の発注 etc...
など幅広くあります。
このような事務作業の特徴としては
「この仕事はいったい何の意味があるんだ?」と感じやすいところです。
さらにこういった事務作業では「できて当たり前」が求められます。
細かいミスなどをしやすい人にとっては「それ細かすぎでしょ」と感じやすいかもしれません。
メモ
公務員は事務作業が多く、細かいことが苦手な人にはつらい
事務作業ではできて当たり前というスタンスが求められる
向いていない人の特徴3:やりがいを持って仕事をしたい人
誤解のないように先に言っておきますが、
公務員の仕事の全てにやりがいがないというわけではありません。
配属された部署や自分の努力次第で成果が目に見えたり直接感謝される仕事に関わることもあります。
ただ、そのようなやりがいを感じられる仕事は少ないのが現状です。
やりがいを感じられない理由
やって当たり前、できて当たり前なので感謝されにくい
定期的に人事異動があるためやりがいを持てる仕事に長く携わることができない
公務員の仕事は基本的に「やって当たり前」「できて当たり前」なので感謝されにくいです。
また仕事の成果が数字で見えづらかったり、感謝されないだけでなくむしろ嫌われ役を買わなきゃいけない立場になることも多いです。
それから、やりがいを持って仕事をしたい人にとって大きなデメリットなのが、公務員は異動が多いことです。
仮にやりがいを持てる部署に配属されても基本的に2~3年で異動になります。
もちろん配属に関して希望を出すことは制度上可能です。
しかし全員の希望を満たすことは不可能なので「この業務にずっと携わりたい」というのが叶わないのが公務員の人事なのです。
ポイント
やって当たり前、できて当たり前なので感謝されにくい
定期的に人事異動があるためやりがいを持てる仕事に長く携わることができない
向いていない人の特徴4:専門スキルを身につけたい人
専門職の場合は除きますが、多くの一般行政職の場合は専門スキルは身につきません。
理由はシンプルで、
☑️幅広く業務ができるゼネラリストを養成するからです。
公務員は2〜3年に一度のペースで人事異動があるため一つの専門分野を持つということが難しいのです。
幅広い広範な知識・技能を併せ持ち課題の解決に取り組む人のことです。
分野にもよりますが、今後テクノロジーがさらに進歩すればAIなどに代替されやすいのがデメリットです。
将来的な不安から専門スキルを身につけたいというニーズは多いですが、公務員の場合は難しいのが現状です。
仮に今後の行政運営が大きく変わってくるとしても、自分の力ではおそらくどうしようもないでしょう。
公務員であり続けることは専門性が身につきづらいというデメリットを背負うということです。
定年まで公務員として勤め上げるのであれば乗り切れるかもしれません。
しかし20、30代の時点で将来的にも専門性が身に付かないという不安を抱きながら
今後も公務員で居続けることは不満のもとになる可能性が高いです。
なぜなら専門性が身に付きづらいという不安は公務員である限り解消されないからです。
未経験からのWebマーケター転職に興味がある方はこちらの記事で詳しく書いていますのでぜひ!
こちらもCHECK
-
未経験からでも地方のwebマーケターになれる?|内定もらうための転職活動について解説【体験談あり】
続きを見る
ポイント
多くの一般行政職では専門スキルが身に付きづらい
広く浅い知識経験しか持っていないと将来的にAIなどに代替されやすい
\文系・未経験でもOK!まずは無料オンライン説明会へ/
向いていない人の特徴5:多様で柔軟な働き方をしたい人
社会では副業が推進されたり働き方改革の推進がされていますよね。
また新型コロナウイルスの影響もありテレワークなどの柔軟な働き方が民間企業を中心に進んでいます。
働く環境や働く場所、仕事内容や働く時間など柔軟に働きたいと思っている公務員は多いと思います。
しかし、残念ながら多くの公務員にとって柔軟な働き方をすることは難しいのです。
公務員の働き方は法令で定まっており、民間ほど自由度は少ないのです。
さらに一番の課題が個人情報の管理などのセキュリティ問題です。
個人情報を扱うテレワークを実施するための各種対応の検討をするだけでも途方にくれています。
政府からよほどの働きかけと支援がない限り、わざわざリスクを冒してまで実施しようとはしないのが行政組織の特徴です。
柔軟な働き方には働く場所だけではなく、働く時間も含まれます。
しかしこれについても出退勤時間を1時間くらい上下させるくらいで大幅に変更することは難しいです。
役所はどこも基本9時17時ぐらいの時間で開庁しているので、
有給休暇を使わない限り柔軟に勤務時間を変えることはやはり難しいですね。
公務員である限り職務専念義務もあるので、社会の変化を考えたとしても柔軟な働き方の実現はまだまだ時間がかかりそうですね。
ポイント
一部の業務を除きテレワークの実施には個人情報の課題が多い
民間ほど働き方の自由度は少ない
公務員に向いていない人で辞めてもいい人の特徴
これまで公務員に向いていない人の特徴を5つ解説してきました。
先に結論からいえば、自分がもし公務員に向いていないと思うなら
公務員を辞めるという決断をすることはアリだと思います。
辞めてもいい人
☑️ 公務員であることのメリットよリも自分で将来を切り開くことを優先したい人
公務員にはいくつものメリットがあり、たとえば充実した福利厚生の制度や安定した身分保障がその例です。
確かに民間企業に比べると安定しているのは間違いないといえます。
しかしそんなメリットよりも自分で将来を自由に選択できることにより魅力を感じる人にとって、公務員を辞めるという選択肢を持つことはアリだと思います。
そのように考えるのには、2つの理由があります。
公務員を辞めるのがありな理由
理由1:公務員は時間の流れがゆっくりだから
理由2:公務員を続けると失うものが多い人の特徴だから
理由1:公務員は時間の流れがゆっくりだから
時間の流れがゆっくりとは、変化が少ないとも言い換えることができます。
黙って傍観していたり、じっとしているのが苦手な人にとってはつらいでしょう。
しかし自分で何か変化を起こしたいと思っても行政という組織上、それはかなり難しいです。
自分自身で成し遂げられることには限界があり、また変化していくにしても余程のことがない限りゆっくり進んでいきます。
そのためどんどんアクティブに仕事をしていきたいと思うような人にはあまり向いていないです。
理由2:公務員を続けると失うものが多い人の特徴だから
得られるもの
充実した福利厚生や保障された身分など、いわゆる「安定」
失うもの
将来を自分の意思で選択していく力 (柔軟な働き方など)
公務員といえば安定なので、安定と引き換えに自由な働き方などを失ってしまいます。
組織に身を置くことでそのメリットを受けるなら、その代償も受ける必要があります。
言い換えると、公務員の将来は決まっているため
自分の将来を自分の選択の結果によって変えていきたい人には向いていないです。
さらに、どんどん専門性を磨いて知識経験を積んでいきキャリアアップ、自由な働き方を実現したいという向上心をもった人には向いていないです。
公務員の仕事はどちらかといえばいかにこなしていくかが大事になります。
辞めた方がいい?辞めない方がいい?結局どっちなのか
とはいえこれらはあくまでも価値観の話になってくるところなので、あとは自分自身の価値観でどう判断するかだと思います。
仮に公務員に向いていない人であったとしても、公務員を続けることで得られるメリットに魅力を感じていれば辞めない方が幸せかもしれないですよね。
人間関係も良好で働きやすく仕事内容も魅力的な仕事はありますからね。
仕事には良い面と悪い面の両方がありますので、物事はそう単純に判断できるものではないでしょう。
無理して辞めるのは本当におすすめしないのでキャリアについてはじっくり考えて欲しいです。
「公務員を続けた場合」 「公務員を辞めた場合」 それぞれを考えてみて自分がどっちに魅力を感じるかを深く考えてみることです。
辞めてもいいか迷ったら
「公務員を続けた場合」と「公務員を辞めた場合」のそれぞれを考えて自分がどっちに魅力を感じるかを深く考えてみる
たとえばこんな感じです。
公務員を続けた場合
<メリット>
・安定して働き続けることができる
・少しずつ昇給していって仕事の幅も広がってくる
・仕事とプライベートの切り替えがしやすい
・有給休暇など休みが取りやすい
・ボーナスもちゃんと支給される
<デメリット>
・専門性が身につきづらい
・組織のしがらみに縛られる
・年齢が上がるにつれ転職が難しくなる
・若いうちは給料が安い
・収入が頭打ちになる
・柔軟な働き方ができない
公務員を辞めた場合
<メリット>
・柔軟に働き方を選べる
・専門性を磨ける仕事に就くことができる
・組織のしがらみから解放される
・努力次第で収入を伸ばすことができる
<デメリット>
・民間企業に勤めれば倒産や解雇になることもある
・公務員ほど身分が守られない
・公務員を辞めると周囲から批判的なことを言われることもある
・ローンなどの審査が公務員ほどすんなり通らない
・一度公務員を辞めると戻るのは難しい
これはあくまでも一つの例に過ぎないので人によっては全然視点が違うこともあると思います。
でもそれで全然OKです。
大切なのは自分の価値観に沿った考え方ができているかだからです。
あとは自分がより魅力を感じる方に少しでも行動していくだけになります。
一番やってはいけないのが「思考停止して何もしない」です。
大切な自分の将来の話なので、ここはたとえ何日かかったとしても真剣に取り組むのが良いです。
辞めると後悔する人
☑️ 公務員であることのメリットを多く感じていて、公務員という働き方を理解した上で続けたいと思う人
☑️ 思考停止で公務員を辞めてしまった人
公務員という働き方を理解した上で納得して働いている人が無理に退職してしまうと後悔してしまいます。
思考停止して公務員を辞めてしまった人も同様に後悔しやすいですね。
もし「公務員を辞めるのはもったいないかも」と感じているなら下記の記事が参考になります。
こちらもCHECK
-
公務員を辞めるのはもったいない?辞めてもOKなわけを元公務員のWebマーケターが解説します
続きを見る
公務員を辞めようと思った時にするべきこと
公務員に向いていないなと感じて辞めるという決断をした人が向かう方向は2つあります。
ポイント
☑️ 公務員を退職して民間企業に転職する
☑️ 起業する
おそらく多くの人は公務員から民間企業への転職を考えるでしょう。
もちろん起業を選択する人もいるとは思いますが、上手く行っている人は
・もともとスモールステップを踏んでいた
・公務員時代の知識や経験、人脈を最大限活かしている
このような特徴がありますね。
こういう方におすすめなのは
☑️ 民間企業に転職して、副業で小さく起業するのを目標にすること
副業であれば失敗しても本業での収入があるので大丈夫ですよね。
それに「最悪失敗しても大丈夫だ」という気持ちがあればたくさん挑戦や試行錯誤ができます。
本業はしっかり頑張ってそれ以外の時間でブログやSNSを頑張るのが自分の価値観にも合っていましたので。
とはいえまずは本業である転職先を見つけることが最優先事項です。
公務員から民間への転職に関しては、利用できるサービスはできるだけ利用していく方が成功確率は高くなります。
特に転職エージェントは上手に利用すれば転職成功に近づきますし、無料なのでとりあえず使ってみるぐらいの気持ちでも全然OKです。
公務員から民間への転職におすすめの転職エージェントをいくつか載せておきます。
初めてでも安心して転職サポートを受けられる大手にしぼってあります。ここを選んでおけばまず問題ありません。
おすすめ転職エージェント、転職サイト
はじめての転職活動ならまず登録すべき業界大手の転職エージェントです。業界大手だけあって求人数の多さだけでなく、ノウハウを活かした手厚い転職サポートを受けられるのが魅力です。
・doda
はじめての転職活動ならまず登録すべき業界大手の転職エージェントです。非公開求人を含む約10万件の求人を持つだけでなく、履歴書や職務経歴書の添削、面接サポートなどの手厚いサービスが受けられるのが魅力です。
20代ではじめての転職活動を始めるなら選択肢の一つにすべき転職エージェントです。転職者の不安や希望に沿った丁寧な転職サポートが魅力であり、第二新卒の人にもおすすめです。
行き詰まった時こそ新しいことを始めてみましょう!
この記事をここまで読んでくれた方の多くは何かしらの悩みをお持ちの方だと思います。
悩みを持っている人のなかには
「公務員を辞めるまではいかないけど毎日モヤモヤしている」
という気持ちを抱いている人もいるでしょう。
そんな人はぜひ何か新しいことを始めてみるのをおすすめします!
新しいことを始めてみるのをおすすめする理由はいくつかあります。
新しいことを始めるメリット
☑️ 行き詰まりを解消する思考法や考え方を得ることができる
☑️ これまで気づかなかった自分の価値観を知ることができる
☑️ 行動した人にしか分からない体験を得ることができる
☑️ 上手くいかなくても必ず自分の経験になる
☑️ 前に進んでいる感覚を得ることができる
毎日起床する時間を30分早くしてみる、みたいな小さなことでもOKなのです!
私がおすすめするアクションを10個チェックリストとして載せておきました。
チェックリスト
- 少しでも気になったことをとりあえずやってみる
- ブログを始めてみる
- 読書を始めてみる
- 運動を始めてみる
- 毎日30分だけ早く起きてみる
- 転職サイトに登録してみる
- 自分から友人に食事に誘ってみる
- 行きつけのスーパーでいつもは買わない食品を買ってみる
- テレビのコンセントを抜いておく
- 普段行かない場所に行ってみる
ここに載せたことをやってみるだけで自分の視野がかなり変化してくるはずです。
もしブログを始めることに興味がある方はこちらの記事が参考になると思いますのでぜひ!
こちらもCHECK
-
仕事がつまらない公務員がブログを始めるべき理由【元公務員が解説】
続きを見る
公務員に向いていないなら行動しよう!
公務員に向いていない人の特徴を再度おさらいしておきます。
公務員に向いていない人の特徴
1 向上心が高く上昇志向が強い人
2 事務作業が苦手な人
3 やりがいを持って仕事をしたい人
4 専門スキルを身につけたい人
5 多様で柔軟な働き方をしたい人
大切なことは、
「公務員に向いていないならどうすればいいのか?」と考えて今後に向けて行動を起こしていくことです。
悩んでいるだけではもったいないです。
ぜひ今日からでもまずは小さく行動を起こして行きましょう!